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第四四回

ハロウィンはお盆に似ている?!~お盆のお菓子・落雁について~

 日本でもイベントとしてすっかり定着したハロウィン。秋になると、かぼちゃのお化けのパッケージのお菓子が店頭にずらっと並ぶ風景が馴染みになりました。

 ハロウィンは、古代ケルト民族の間で行われていた死者の魂をこの世に迎え入れる行事がもとになっています。

 かぼちゃをくりぬいて作るジャック・オー・ランタンは、この世をさ迷い歩く死者の魂が持っている提灯。お菓子を配るのは、帰る家が無くて外をうろついている悪霊が自分の家に入ってこないように「元の世界に帰ってください」とお願いする意味があるそうです。

 なんだか、日本のお盆にちょっと似ている気がするのは私だけでしょうか?

 お盆はこの世に戻ってくるご先祖様の霊をおもてなしする仏教行事。霊が迷わず家につけるように提灯をともし、盆踊りなどで霊を慰めます。また野菜や果物、お菓子など沢山の食べ物を飾るのも特徴ですよね。

 これはお釈迦様の弟子の目連という人が、亡くなって餓鬼道に落ちた母親を救うため、現世の人々に百味飲食を施す修行を行ったことに由来します。

 白い落雁のお菓子を飾ることが多いのは、白が世俗に染まらない純粋な色とされ、昔は白砂糖が高級品だったことなどから、供物として最適と考えられてきたからだそう。

 ちなみに落雁のルーツとなるお菓子が中国から入ってきた時は、軟楽甘と呼ばれていました。しかし白い軟楽甘にゴマを散らした様子が平沙落雁(川の浅瀬に雁の群れが舞い下りてくる様子)のように見えるので、落雁と呼ばれるようになったという説があります。

 風月堂の名づけ親・松平定信公が生前に親しんだという「かぼちゃ菊」も落雁のお菓子。和三盆が使われ、中に餡子が入っていて上品なお味で美味しいんですよ。

 「かぼちゃ菊」については過去のコラム『第15回 江戸時代のお弔い~〝かぼちゃ菊〟にちなんで~』でもご紹介していますので、是非チェックしてくださいね。

 

本文イラスト:ほーりー

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