上野風月堂について

History of Fugetsudo

2019 令和のおはなし

そして令和へ。


2019年 (令和元年)、時代は令和へと変わります。そして令和時代の幕開けと共に世界に大きな試練が到来します。世界的な新型コロナウィルスの感染爆発です。2020年 (令和2年)には日本でも緊急事態宣言が発令され、人々の行動が大きく制限されることとなりました。この人類史に残るこのパンデミックの中、上野凮月堂もまた自分たちに今できることは何かを模索します。
振り返れば、幾多の困難に見舞われながらも乗り越えてきた凮月堂の歴史がありました。「今回の試練も必ず乗り越えていける。困難な時代にこそ挑戦をしていこう」と、八世代目・大住佑介社長のもと、2022年(令和4年)には、ゴーフルをはじめとする全商品のリニューアルを行います。それはまさに「変化を愉しみ、文化を創る」という経営理念の現れでもありました。

そして2024年(令和6年)上野凮月堂は新たな挑戦を始めます。上野広小路の地にある本店をクローズし、E-コマース(EC)を本店と位置付けることにしたのです。コロナ禍を経てお客様の購買行動が大きく変わった中、企業を永続させ利益を出し続けていくために不要なものを手放す、それはまさしく経営理念に掲げる通り本質を捉えた八世代目社長の大きな決断でした。時代の変化を敏感に察知し、その変化に合わせて自らも変わることを恐れない、このマインドこそが上野凮月堂が代々受け継いできた伝統でもあります。

これからも上野凮月堂は、江戸から続く暖簾を守り、お客様に美味しいお菓子をお届けするという決意のもと、今日も挑戦を続けてまいります。